2007年7月16日月曜日

地上げ屋の手先を知る

地上げ屋の後ろでは弁護士が入れ知恵しています。彼らは、どうすれば合法的に借家人を追い出せるかを考え、地上げ屋に教えます。実は、その手口を教えてくれる本があります。
悪質借家人を追い出す家主の正攻法
弁護士 山崎邦雄
自由国民社
http://www.amazon.co.jp/悪質借家人を追い出す家主の正攻法-山崎-郁雄/dp/4426242061/ref=sr_1_1/503-3771591-0002334?ie=UTF8&s=books&qid=1184545429&sr=1-1
この本は、家主向けに執筆されており、おそらくは弁護士として顧客を開拓するために出版されたものでしょうから、逆に我々借家人には地上げ屋の手口を知る教材になるのです。
この本にも、借家の明渡しの裁判については、第一審から最高裁まで、短くて5~6年、長いと10年かかっていると書かれています。
「裁判の秘密」(山口 宏 副島 隆彦 著)でも書かれていましたが、裁判に時間がかかるのは、明渡しの裁判に限らず、日本の裁判一般に言えることなのです。
よって、我々は、地上げ屋から「訴えるぞ」と言われても、「どうぞ」と言えば良いのです。
家賃を払っていないような悪質な場合でも、借家人を追い出すのは、相当に大変なことだそうですし、ましてや借家人としての義務を果たしている場合には、もっと大変なのです。
従って、借家人としては、じっくりと腰を落ち着けて対応していけば良いのです。
それにしても、この本では、普通の借家人まで「悪質借家人」扱いをしていますが、金儲けだけしか考えていない人間は、どんな業界でも、手ごわい顧客のことを「悪質」扱いするものですね。
借家人から見れば、正当事由無く借家人にしつこく明渡しを求める家主は「悪質家主」なのですから、「悪」が相対的な存在であることがよく分かります。

2007年7月9日月曜日

裁判を知る

地上げ屋に「訴えるぞ」と言われたら、どう答えたら良いでしょうか?
答えは、「どうぞ」。
裁判は非常に時間がかかるため、裁判をすると地上げ屋、あるいはその裏にいる不動産開発業者にとっては事業計画が狂ってしまいます。
よって、裁判に訴えてくる可能性は極めて低いのです。
そんなことをするくらいなら、金銭で解決するほうがマシなのです。
では、本当に訴えられたらどうするか。
堂々と受ければよいのです。
その際、地上げ屋には「堂々と受けて立つよ。最高裁までね」と言い放ってください。
民事事件は、原告、つまり地上げ屋に有利なことを被告、つまり我々借家人に言わせなければ、立証責任を尽くしていないと裁判官に判定されてしまうそうです。
そのあたりは、
裁判の秘密 (単行本) 山口 宏 (著), 副島 隆彦 (著)
洋泉社
http://www.amazon.co.jp/裁判の秘密-山口-宏/dp/4896917065/ref=sr_1_2/503-3771591-0002334?ie=UTF8&s=books&qid=1183929464&sr=1-2
に書いてあります。
この本を読むと、なぜ裁判に時間がかかるのかなどについて大変に驚くべき事実が誰にも分かりやすく書いてあります。
立ち退き問題を抜きにしても非常に楽しく読めました。
訴えられたときの恐怖感は完全に消えると思いますよ。